不動産売却を検討していると、ときどき目にする按分という言葉、本来は比例して分けるという意味がありますが、不動産売却時にはどのような意味があるのでしょうか。
今回は按分の概要と按分をする方法、注意点についてご紹介します。
これから不動産を売却する予定の人は、ぜひチェックしてみてください。
不動産売却における按分とは？
不動産を売却するときに使われる按分とは、不動産でひとくくりになっている土地と建物の価格がそれぞれいくらなのか決めることです。
売却の際は、土地プラス建物の合計金額で売却されますが、それぞれどの程度の価値があるかというのも必要な情報です。
これは消費税を計算するために必要で重要なものですので、不動産を売却する際はしっかり把握できるようにしましょう。
不動産を売却するときに按分をする方法とは？
不動産売却時に土地と建物を按分する方法については、実のところ特に決まりはありません。
そのため、当事者同士で合意があれば土地と建物の値段を自由に決めることも可能なのです。
ですが、しっかりと算出できる方法は存在していて、売却時の固定資産税評価額によって按分する方法がもっとも一般的となっています。
計算式も決まっていて納得しやすく、国税庁も推奨している方法ですので、これが一般的ととらえてもいいでしょう。
とはいえ、不動産鑑定士が細部まで鑑定の上、評価した物件は説得力が違います。
不動産鑑定士に依頼するのは確かに費用がかかりますが、どの方法よりも価格に説得力がありますので、信頼できるという点では買い手にとって魅力的です。
不動産売却時に按分をする際の注意点とは？
按分をする際の注意点として注目したいのが、消費税は建物のほうにかかってくるということです。
後々、消費税の控除を受けることを考えると、買い主としては建物の値段が気になるところです。
自由に決めても問題はないといっても、後々トラブルになるような按分にならないように気をつけましょう。
また、建物の按分を極端に低くしてしまったりすると、減価償却費が適切ではないと判断されてしまいます。
親子や親戚、友人間などで相手を有利にしようとすると発生してしまいがちですので、これも注意が必要です。
不動産を按分するのであれば、客観的にみても合理的とされる方法を選んだほうが無難なのです。
まとめ
不動産売却における按分とは、その不動産の価格を土地と不動産で分けたときにそれぞれがいくらになるか決めることです。
後々トラブルに発展しないようにするのであれば、国税庁も推奨している方法を取るのが無難です。
按分を適切におこなう際は、消費税に考慮したり合理的な方法であったりと注意点も多いので、客観的に見ても合理的な方法を取るように心がけましょう。
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